ハーセプチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
HER2陽性で、がんが胃以外に広がったり(転移)、胃がんが再発して手術ができない患者さんが、ハーセプチン+カペシタビン+シスプラチン療法を受けることができます。ただし、次のような方はハーセプチンによる治療が受けられないことがあります。
また、ハーセプチンと一緒に用いられるカペシタビン+シスプラチン療法に関しては、下記のような方が治療を受けられないことがあります。
3週間を1コースとして治療を繰り返します。
コースの1日目に点滴し、カペシタビンはその日の夕食後から服用します。その場合、カペシタビンの服用は1日目と15日目は1日1回ですが、2日目から14日目の服用は、朝食後と夕食後の1日2回です。1日目にカペシタビンを服用するのが難しい場合は担当医と相談し、点滴翌日の朝食後から飲みましょう。この14日間の治療が終われば、薬による治療は7日間お休みします。これを1コースとして治療を続けます。
抗がん剤の点滴は病院で受けますが、病院によっては、支持療法のため、抗がん剤点滴の前後数日間入院が必要な場合があります。
*抗がん剤の副作用を軽くするために投与します。
輸液(生理食塩液、ブドウ糖食塩液、その他電解質の補液)は、シスプラチンによる腎臓への影響を防ぐため、尿量を増やす目的で点滴します。利尿剤を用いることもあります。
悪寒(さむけ)、顔のほてり、発疹、息苦しいといった症状があらわれたら、すぐに近くの医師・薬剤師・看護師にお伝えください。
カペシタビンを服用する期間であっても、副作用が強くあらわれた場合には、服用をお休みすることがあります。いつもと違う症状に気づいたら、担当医に連絡してください。服用のお休みや、再開のタイミングについては担当医と相談して決めていきます。副作用の状態をみながら、カペシタビンを上手に服用することで、十分な効果を引き出すことができます。