ハーセプチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
副作用のあらわれ方には個人差があります。また、ハーセプチンはこれまでの抗がん剤とは違い、正常な細胞はあまり攻撃しませんが、特有の副作用があらわれることが知られています。
すべての患者さんにおこるとは限りませんが、予測される副作用については、症状の悪化を防ぐための対策など、患者さんもよく理解しておくことが大切です。
副作用が出たときは薬の量を減らしたり、しばらくお休みして、回復を待ちます。吐き気や発熱などが出た場合は、症状を和らげる治療を行います。
なお、ハーセプチンに関しては、これまで世界中で多くの方々が治療を受けられており、安全性のデータが蓄積されています。
ハーセプチン+カペシタビン+シスプラチン療法、ハーセプチン+カペシタビン+オキサリプラチン療法では、次のような副作用が多くみられます。
ハーセプチンには心臓への影響、カペシタビンには手足症候群といった特徴的な副作用がみられます。また、消化器症状(吐き気、嘔吐や下痢など)や骨髄抑制(白血球が減少して感染しやすくなることなど)はカペシタビン、シスプラチン、オキサリプラチンといった化学療法でみられる副作用です。腎障害はカペシタビンとシスプラチンに共通しておこる可能性があります。
その他、動悸や息切れ、頭痛、めまい、疲労感、脱力感などの症状があらわれることがあります。