ハーセプチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
ハーセプチンを使う治療法は、HER2検査によってHER2タンパクの量が多いと判定された胃がんに対する治療に用います。
HER2タンパクの量が少ない胃がんには、ハーセプチンは使わずに化学療法(カペシタビン+シスプラチンまたはカペシタビン+オキサリプラチンなど)によって治療を行います。
カペシタビンとシスプラチン、オキサリプラチンには、それぞれ次のような働きがあります。
がん細胞の増殖を抑える抗がん剤の一つです。
正常な細胞への影響を少なくするため、体内の3種類の酵素によって変化し、最終的にがん細胞を選んで効果を発揮するようにつくられています。
つまり、がん細胞を効率よく攻撃することができる飲み薬です。
+
白金製剤シスプラチンまたはオキサリプラチン
白金を含んだ抗がん剤の一つです。
がん細胞の遺伝子(DNA)に働きかけ、増殖を抑える薬です。
カペシタビンとシスプラチン、カペシタビンとオキサリプラチンを組み合わせることで、治療の効果が高まると考えられています。