アバスチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
アバスチンの副作用により、気道や肺から出血する場合があります。
喀血/ 肺出血 |
気道や肺からの出血 吐き出したもののほとんどが血液で、 鮮紅色・泡状です。 通常は咳を伴い、時に呼吸困難もみられます。 |
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血痰 | 気道からの出血 痰の一部に血液が混じった状態です。
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吐血 | 食道や胃、十二指腸からの出血 |
脳出血を起こす場合があります。
以下に該当する方は、症状が悪くなりやすいので注意が必要です。
治療前に必ず医師にそのことを伝えてください。
アバスチンによる治療中には、動脈や静脈の中に血液のかたまりができることがあります。元々、がんの患者さんでは、血管の中に血液のかたまり(血栓)ができやすいことがわかっています。
下記のいずれかに該当する方は特に注意が必要です。
血栓塞栓症と代表的な症状
アバスチンの投与により、胃や腸に穴があく場合があります。穴があく部位は患者さんによって異なっており、ほとんどの場合、穴をふさぐための緊急手術が必要になります。
※痛み止めなどを服用せず、ただちに担当医や看護師に連絡してください。
アバスチンは血管新生をおさえる作用をもっているため、大きな傷が治りにくくなる場合があります。
アバスチンによる治療前(1ヵ月以内)に大きなけがや手術をしている人は注意が必要です。