中外製薬企業情報サイト(別ウィンドウで開く)

による治療を行っている
患者さんご家族の方へ

くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。

当ウェブサイトに関する注意事項
以下の点をご了承の上、ご覧ください。

当サイトは、アバスチンによる治療を受けられる患者さんとそのご家族の方向けに情報を掲載しています。適正使用や安全性に関する情報を提供することを目的としており、医学的な判断、アドバイスを提供するものではないことをご了承ください。アバスチンや治療に関するご質問は、主治医にご相談ください。

あなたは医師の診断を受けアバスチンによる治療を現在受けている、または、アバスチンによる治療を受ける予定がある患者さんならびにご家族の方ですか?

中外製薬企業情報サイト(別ウィンドウで開く)

による
肺がんの治療を行っている
患者さんご家族の方へ

注意を要する副作用

口から血液を吐く(喀血かっけつ/肺出血)

アバスチンの副作用により、気道や肺から出血する場合があります。

喀血/肺出血、血痰、吐血の違い

喀血/
肺出血
気道からの出血
吐き出したもののほとんどが血液で、
鮮紅色・泡状です。
通常は咳を伴い、時に呼吸困難もみられます。
血痰 気道からの出血
痰の一部に血液が混じった状態です。
  • 注)鼻出血を飲み込んだとき、それが痰に混じって出る場合もあります。
吐血 食道十二指腸からの出血

病院へ 次のような症状がみられた場合は、
すぐに担当医、看護師に連絡しましょう

  • 口から大量の血液を吐く(咳とともに、鮮紅色で泡状の血液が出る)
    吐いた血液の色や量を医師に伝えてください
    • 色(鮮紅色、暗赤色、チョコレート色など)
    • 性状(液状、かたまり)
    • どんなものと一緒に吐いたか(痰、食べたもの)

脳出血

脳出血を起こす場合があります。

以下に該当する方は、症状が悪くなりやすいので注意が必要です。
治療前に必ず医師にそのことを伝えてください。

  • 出血が止まりにくい体質の方
  • 血液が固まらないようにするお薬を服用している方

病院へ 次のような症状がみられた場合は、
すぐに担当医、看護師に連絡しましょう

  • 強い頭痛がする
  • 吐き気や嘔吐がある
  • 手足のしびれやまひがある
  • 視野や視力の異常がある
  • うまくしゃべれない
  • 意識が薄れる

動脈や静脈の中に血液のかたまりができる(血栓塞栓症けっせんそくせんしょう

アバスチンによる治療中には、動脈や静脈の中に血液のかたまりができることがあります。元々、がんの患者さんでは、血管の中に血液のかたまり(血栓)ができやすいことがわかっています。

血栓塞栓症の発現を防ぐために、日常生活では以下の実施を心がけましょう

  • 長時間にわたって同じ姿勢をとらない
  • 脱水症状を起こさないよう、適量の水分をとる
  • 禁煙する
  • 中性脂肪、コレステロールを減らし、バランスの良い食事をとる
  • 規則正しい生活を心がける

下記のいずれかに該当する方は特に注意が必要です。

  • ・高血圧
  • ・高齢
  • ・血栓塞栓症

病院へ 次のような症状がみられた場合は、
すぐに担当医、看護師に連絡しましょう

血栓塞栓症と代表的な症状

心筋梗塞しんきんこうそく狭心症きょうしんしょう
胸を刺すような/締めつけられるような痛み、 意識を失いそうになる
脳梗塞のうこうそく
まひが出る、ろれつが回らない、激しいめまい、吐き気
深部静脈血栓症しんぶじょうみゃくけっせんしょう
足のむくみ、痛み、しびれ
肺塞栓症はいそくせんしょう
息切れ・息苦しさ、胸の痛み

胃や腸に穴があく(消化管穿孔しょうかかんせんこう

アバスチンの投与により、胃や腸に穴があく場合があります。穴があく部位は患者さんによって異なっており、ほとんどの場合、穴をふさぐための緊急手術が必要になります。

病院へ 次のような症状がみられた場合は、
すぐに担当医、看護師に連絡しましょう

  • 突然強い腹痛が起きる

    ※痛み止めなどを服用せず、ただちに担当医や看護師に連絡してください。

傷口が治りにくくなる(創傷治癒遅延そうしょうちゆちえん

アバスチンは血管新生けっかんしんせいをおさえる作用をもっているため、大きな傷が治りにくくなる場合があります。

アバスチンによる治療前(1ヵ月以内)に大きなけがや手術をしている人は注意が必要です。

病院へ 次のような症状がみられた場合は、
すぐに担当医、看護師に連絡しましょう

  • 傷口が開く
  • 傷口から出血する