アバスチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
がんは自らが成長するために、栄養や酸素を補給する新しい血管を必要とします(詳細は「がんと血管新生とは?」ページを参照)。アバスチンは、この新しい血管ができる過程(血管新生)を阻害してがんの成長を妨げる「血管新生阻害剤」と呼ばれるタイプのお薬です。
また、アバスチンは新しい血管の形成を促す「VEGF 」という物質を標的とする抗体医薬品のため、「分子標的治療薬」とも呼ばれています。がんの治療に用いられる抗がん剤の多くは、がんだけではなく正常な組織にも作用をおよぼすことから、さまざまな副作用が起こります。これに対して、分子標的治療薬は攻撃の対象を特定しているため、正常な組織には作用しにくいことが知られています。ただし、からだに備わった正常な血管の仕組みに影響をおよぼすこともあり、抗がん剤と同様に副作用には十分に注意する必要があります。
イメージ図
VEGFをつかまえて、がんに新しい血管ができる過程を妨げます。