パージェタとハーセプチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
重い副作用として、心臓の機能低下があります。心臓は酸素や栄養を含んだ血液を全身に送り出すポンプの働きをしています。このポンプの機能が低下し、うまく働かなくなると、全身に十分な血液が送られなくなったり、肺や肝臓などに血液がたまってしまいます。からだが必要とするだけの酸素や栄養が送られてこないため、疲れやすくなったり、だるさ(けん怠感)が出たり、肺に血液がたまった場合は息苦しくなったりします。その他にも全身の血液の循環が悪くなることで、さまざまな異常があらわれてきます。
特別な症状がなくても、心臓の機能が徐々に低下していることがあるため、治療中も心臓の検査を定期的に行います。
患者さん自身もここであげた症状に注意し、医師に早めに相談することで症状が悪化する前に対処できるようにすることが大切です。
間質性肺疾患*などが生じ、肺の機能が低下することがあります。
*:間質性肺疾患とは、肺の中にある肺胞と呼ばれる部位の壁やその周りに炎症が起こる重症の肺炎です。