ハーセプチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
ハーセプチンは、単独で使う場合と、ホルモン療法や抗がん剤と一緒に使う場合があります。
術後化学療法で使用する場合、ハーセプチンだけを用いることがあります。また、高齢の方や骨髄の働きが低下している方では、抗がん剤を安全に使えないことがあり、この場合も、ハーセプチン単独の治療となります。なお、ホルモン受容体陽性の場合には、ホルモン療法と一緒に使うこともあります。
ハーセプチンと抗がん剤とを一緒に使うことで、お互いの効果を高めることが期待できます。このため、ハーセプチン単独よりも、がんをより小さくできたり、生活する時間を長くしたりすることができます。治療の目的によって、使用する抗がん剤が異なり、担当の医師と相談のうえで最適なものを選択することになります。
ハーセプチンは、1回につき、30~90分以上かけて点滴します。初回は90分以上の時間をかけますが、問題なければ2回目以降は、だいたい30分くらいに短縮できます。
治療の方法は、毎週1回点滴する方法と、3週間に1回点滴する方法があります。
早期乳がんの手術前後でハーセプチンを使う場合は、抗がん剤と併用しても、しなくても、ハーセプチンの投与期間は、術後3ヶ月と術後9ヶ月のあわせて1年がよいとされています。一方、進行がんや遠隔転移がある場合は、効果が続いているあいだは使い続けます。
ハーセプチンは1日1回、初回には4mg/kg(体重)を、2回目以降は2mg/kg(体重)を1週間間隔で点滴します。
ハーセプチンは1日1回、初回には8mg/kg(体重)を、2回目以降は6mg/kg(体重)を3週間間隔で点滴します。