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による治療を行っている
患者さんご家族の方へ

くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。

当ウェブサイトに関する注意事項
以下の点をご了承の上、ご覧ください。

当サイトは、ハーセプチンによる治療を受けられる患者さんとそのご家族の方向けに情報を掲載しています。適正使用や安全性に関する情報を提供することを目的としており、医学的な判断、アドバイスを提供するものではないことをご了承ください。ハーセプチンや治療に関するご質問は、主治医にご相談ください。

あなたは医師の診断を受けハーセプチンによる治療を現在受けている、または、ハーセプチンによる治療を受ける予定がある患者さんならびにご家族の方ですか?

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による乳がんの治療を行っている
患者さんご家族の方へ

副作用はどんなものが出るの?

ハーセプチンは、他の抗がん剤とは異なるしくみで作用するため、他の抗がん剤とは異なる特徴的な副作用があらわれることがあります。また、一緒に使う抗がん剤による副作用があらわれることもあります。

副作用のあらわれ方は個人差が大きく、どんな副作用がどのような人に出るのかは人それぞれで、治療前に予測することはとても難しいことです。

治療は注意深く慎重にすすめ、副作用が出たときは、薬の量を減らしたり、しばらくお休みして、回復を待ちます。吐き気や発熱などが出た場合は、症状を和らげる治療を行います。

予想される副作用とその予防方法や対処法について、解説します。患者さんもこれらのことをよく理解して、副作用と思われる症状があらわれたら、医師・看護師・薬剤師に相談し、できるだけ早く対処できるようにすることが大切です。

ハーセプチンによる副作用

ハーセプチンによってあらわれる主な副作用として、寒気(さむけ)や発熱があります。吐き気や頭痛、けん怠感なども出る場合がありますが、頻度は多くありません。これらの副作用は、初回投与時に見られることが多いです。

また、重い副作用として、心臓への影響が出ることがあります。

心臓への影響

ハーセプチンの重い副作用として、心臓の機能低下があります。患者さんの100人に2~4人(2~4%)くらいにあらわれます。心臓は酸素や栄養を含んだ血液を全身に循環させるポンプの働きをしています。このポンプの機能が低下し、うまく働かなくなると、全身に十分な血液が送られなくなったり、肺や肝臓などで血液がたまってしまいます。からだが必要とするだけの酸素や栄養が送られてこないため、疲れやすくなったり、だるいという症状がでたり、肺に血液がたまった場合は患苦しくなったりします。その他にも全身の血液の循環が悪くなることで、さまざまな異常があらわれてきます。

明らかに普段と違う次のような症状があらわれた場合は、担当医師にお知らせください。

  • 同じ動作をしているのに、息切れがするようになった
  • 心臓がドキドキする
  • あおむけでは息が苦しい(上半身を起こした姿勢にすると楽になる)
  • 脈が速くなる

もともと心臓に障害があったり、心臓の機能を低下させるような病気にかかっていたり、症状がある患者さんがハーセプチン投与を受けると、急激に悪化することがありますので、ハーセプチンによる治療を始める前には、心臓の検査を受け、問題がないことを確認しましょう。

次のような方は事前にお知らせください。

  • 胸部(心臓を含む)に放射線をあてる治療を行ったことがある方
  • むくみ、息切れ、疲れやすい、食欲がない、咳や痰が出やすい方
  • 心筋梗塞や狭心症などの病気にかかったことのある方、心不全症状のある方
  • 高血圧症と言われたことのある方

また、特別な症状がなくても、心臓の機能が徐々に低下していることもありますので、治療中も心臓の検査を定期的に行います。
患者さん自身もここであげた症状に注意し、医師に早めに相談することによって病状が悪化する前に対処できるようにすることが大切です。