パージェタによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
がん細胞にHER2タンパクがどれくらいあるかをみるには、タンパクの量を調べる方法(IHC法)とタンパクを作るもととなる遺伝子の量を調べる方法(ISH法)があります。タンパクの量が増加している場合は、それを作るもととなる遺伝子の量も増えています。どちらの方法も手術や検査でとったがん細胞を調べて検査します。
IHC法は、HER2タンパクがほとんどない人(0)、あまりない人(1+)、ある程度ある人(2+)、たくさんある人(3+)の4段階で判定します。
ISH法はHER2遺伝子の数が多い人(陽性)、少ない人(陰性)の2段階で判定します。
IHC法でHER2タンパクがたくさんある(3+)、またはISH法で陽性と判定された患者さんは、パージェタの標的となるHER2タンパクをたくさん持っているのでパージェタが効きやすく、治療対象となります。またIHC法で(2+)の場合は、HER2タンパクがある程度の量はありますが、確実にたくさんあると判断できません。そこで、再度IHC法またはISH法で調べてみる必要があり、それで陽性となればパージェタの治療対象となります。なお、検査の結果が出るまでに1週間くらいかかります。