パージェタによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
パージェタ+ハーセプチン+抗がん剤にみられる副作用
比較的多くみられる副作用下痢
腸の粘膜にダメージを与え、下痢を起こすことがあります。
下痢を放置すると、脱水症状を起こすため、水分を多めにとるなどの注意が必要です。
こんな症状があらわれたらすぐに病院に連絡してください
1日4回以上の下痢があるとき、また下痢が数日間続く
下痢と発熱が同時にあらわれる
発疹
手や足などの皮膚に赤い斑点(発疹)があらわれることがあります。
かゆみ止めやステロイド薬などの薬を投与することがありますので、症状が出たら医師、看護師、薬剤師に相談してください。
悪寒(さむけ)や発熱
点滴にともない、悪寒(さむけ)や発熱があらわれることが報告されています。これらの副作用は、パージェタ、ハーセプチンの投与中または投与開始後24時間以内に多く起こります。
吐き気や頭痛、疲労感などがあらわれる場合もあります。
点滴中にこれらの症状があらわれた場合は、投与速度を調節したり、投与を中断したりする必要がありますので、異常を感じたらすぐに医師、看護師、薬剤師に連絡してください。
好中球の減少
病原菌からからだを守る役割を持っている好中球(白血球の一種)が著しく減った場合には、感染が起こりやすくなります。
好中球が少なくなりすぎた時は、好中球を増やす薬を注射することもあります。
こんな症状があらわれたらすぐに病院に連絡してください
38℃以上の熱がある
脱毛
抗がん剤により、盛んに活動している毛髪をつくる細胞が攻撃され、脱毛が起こることがあります。
抗がん剤投与後2〜3週間後くらいから始まり、眉毛、まつ毛や体毛が抜けることもあります。
通常は、抗がん剤治療が終われば、3〜6ヵ月後に髪は再び生えてきます。
むくみ
むくみがみられると、まれに靴が履けなくなったり、心臓に負担がかかったりすることがあります。日常生活では体重の変化や食事などに注意しましょう。
しびれ
手や足のしびれやピリピリ感、刺すような痛み、感覚が鈍くなるなどの症状があらわれることがあります。
薬の投与回数が増えるほど症状が出現したり、症状が強くなります。
吐き気
抗がん剤投与直後から24時間以内にあらわれる急性のものや、 24時間から1週間ほどの間に起こるもの、また、治療を思い出すことで吐き気や嘔吐が起きる精神的なものがあります。
予防的に吐き気を抑える薬を使うことがあります。
吐き気や嘔吐が強くて食べられないときは、無理に食べる必要はありません。水分は多くとるようにしてください。
食べられそうなものを、食べたいと思ったときに食べるようにしましょう。
疲労感(けん怠感)
「だるい」、「からだが重い」、「疲れやすい」などの疲労感(けん怠感)を感じることがあります。
疲れたなと思ったときは無理せず、ちょっと横になるなど、休息をこまめにとるとよいでしょう。