カドサイラによる治療について検討する必要がある患者さん
次のような場合には、カドサイラによる治療を受けられないので、必ず医師に申し出ましょう。
カドサイラによる治療が受けられない方
- これまでにハーセプチンの治療を受けて、強いアレルギー反応もしくはハーセプチンの治療が継続できないような症状が点滴中・点滴後まもなく起こった方
- 高熱や体のふるえ
- 呼吸が苦しい
- 意識がなくなる など
- 妊娠している方、または、妊娠しているかもしれない方
- カドサイラは、胎児に影響を及ぼす可能性がありますので、妊娠している方、または、妊娠しているかもしれない方は治療を受けることができません。
- 授乳中の患者さんは、カドサイラの治療を受けている間、授乳しないことが望ましいです。
- カドサイラの治療を受けている間、治療後一定期間は、適切な避妊法を用いて避妊をしてください。
安全に治療を行うために、カドサイラによる治療が始まる前には心臓機能の検査、血液検査などをして、問題がないかどうかを確認します。
カドサイラによる治療を慎重に受ける必要がある方
次の項目にあてはまる方は治療が受けられない場合もあります。
- 安静にしていても息苦しい感じのある方
- 心臓の検査で異常を指摘されている方
- 心臓の機能が低下するリスクがあると考えられる方
- アントラサイクリン系薬剤による治療を受けたことのある方
- 胸部への放射線治療中、または治療を受けたことのある方
- うっ血性心不全、不整脈、心筋梗塞、狭心症、高血圧症などの治療中、または罹ったことのある方
- 肝臓の機能に異常があるといわれたことのある方
- 血液検査で血小板の数が少ないといわれたことのある方
- 抗凝固薬(血を固まりにくくする薬)による治療を受けている方
乳がん治療以外の薬や健康食品を服用する場合はお知らせください
ほかの病院で出された薬、市販の薬、健康食品などを服用する場合は、必ず医師、看護師、薬剤師に相談してください。薬同士が影響し、一方の効果が強くなったり、逆に弱まったりすることがあります。