カドサイラによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
手術前の薬物療法(術前療法)で、がん細胞が完全になくなっていなかった場合、手術後の薬物療法(術後療法)としてカドサイラを投与することで、乳がんの再発を抑制する効果があることがわかっています。
カドサイラは、症状が進行してがんが乳房以外にひろがった状態の患者さん、手術後に再発した患者さんに効果があることがわかっています。
カドサイラは、ハーセプチンおよびタキサン系の抗がん剤による治療を受けたことのある患者さんに使われます。
カドサイラには、がん細胞の手であるHER2タンパクを選んで結合するハーセプチンが含まれていますので、カドサイラの効果が期待できるのは、がん細胞にHER2タンパクをたくさん持っている方です。ですから、患者さんがどれくらいの量のHER2タンパクを持っているかを調べるHER2検査は患者さんに適した治療方法を決めるためにとても大切な検査です*。
* HER2タンパクの量は再発のリスクを知るうえでも大切です。
日本乳癌学会も日常診療でHER2タンパクの検査を行うことを推奨しています。