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血管新生とは?

がんは成長のために専用の血管を引き込みます

がん細胞は、正常な細胞よりも分裂が活発で、その分たくさんの栄養や酸素を必要とします。がんは成長しようとして、栄養や酸素を補給するために、もともとあった血管からがん専用の新しい血管を作って引き込みます。この新しい血管を作る過程を「血管新生けっかんしんせい」といいます。

血管がつながり栄養や酸素が届くようになると、がんはより大きく成長します。さらに、つながった血管を通り、がん細胞は全身に運ばれていきます(転移)。

がんの血管は正常な血管と異なります

がんが作った専用の新しい血管は、正常な血管とくらべて形が不規則で、ところどころ細くなっていたり、曲がっていたりします。

がんの発生

がんは、栄養が十分にとれないと小さなままです。

栄養補給

そこで栄養と酸素を補給するために、VEGFという指令物質を出して、近くの血管からがん専用の細い血管を引き込みます。

成長(進行)

血管から栄養や酸素が補給されるとがんは成長します。

※VEGF:vascular endothelial growth factor(血管内皮増殖因子)の略