アバスチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
アバスチンの治療は、卵巣がんの治療で使われている抗がん剤と一緒に開始します。
併用する抗がん剤の種類にもよりますが、アバスチンは、抗がん剤の投与が終了した後も継続した方が効果が高いと考えられています。そのため、がんが進行するまで、アバスチンを単独で継続投与します(初回化学療法としてアバスチンを投与する場合は、アバスチン単独としては最大16サイクルまで投与します)。なお、副作用により中止する場合もあります(詳しくは「アバスチンの治療スケジュール(例)」ページを参照)。
アバスチンは点滴で静脈に投与します。初回は90分かけて慎重に点滴します。特に問題がなければ、2回目は60分、さらに問題がなければそれ以降は30分に短縮することができます。
なお、投与量は患者さんの体重から計算されます。
アバスチンの治療は、併用する抗がん剤によって、3週間以上、もしくは2週間以上の間隔をあけて行います。つまり、3週間間隔の場合は、1回治療を受けた後は少なくとも20日間、2週間間隔の場合は少なくとも13日間はお休み(休薬)します。そして、これがくり返されます。
※アバスチンと併用する抗がん剤は、その種類によって、アバスチンの治療がお休みの期間中も投与することがあります。
お薬が血管の外に漏れないよう、点滴中は安静にしていてください。
次のような症状がみられたら、すぐに医師、看護師、薬剤師に伝えてください。
注射部位が腫れる、痛みや焼けるような熱さを感じる
点滴中に過敏症があらわれることがあります。
次のような症状がみられたら、すぐに医師、看護師、薬剤師に伝えてください。
全身のかゆみがある、息苦しい、唇が腫れる、のどが腫れたような感じがする など