アバスチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
アバスチンは、がん細胞に栄養や酸素を運ぶ新しい血管が作られるのを妨げて、がんの成長や増殖を抑える「血管新生阻害剤」と呼ばれるタイプのお薬です。
また、アバスチンは新しい血管の形成を促す「VEGF」※という物質を標的とする抗体医薬品のため、「分子標的薬剤」ともいわれます。
悪性神経膠腫の治療としては新しいお薬ですが、すでに日本では大腸がん、肺がん、乳がんなどの患者さんに使われています。
※VEGF:vascular endothelial growth factor(血管内皮増殖因子)の略
アバスチンは、がん細胞を栄養不足・酸素不足にして兵糧攻めにする働きを持ちます。
初めて悪性神経膠腫と診断された(初発)患者さんには、テモゾロミドという抗がん剤と一緒に使うことで効果を高めることが期待できます。