アバスチンによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
自覚症状があまりあらわれないので、治療期間中は定期的に血圧を測定することが大切です。急激な血圧の上昇を起こす可能性もあります。血圧を下げるお薬(降圧薬)による治療を行います。
もともと、がんの患者さんでは、血管の中に血液のかたまり(血栓)ができやすいことがわかっています。意識がなくなったり、ろれつが回らない、まひが出たり、強いめまいなどの症状があらわれた場合はすぐにご連絡ください。
過去に同じ病気にかかったことがある方、高血圧の方、高齢の方は特に注意が必要です。
脳に転移したところから出血しているおそれがあります。
血が止まりにくい体質の方、血を固まりにくくするお薬(ワルファリンカリウムなど)を服用している方は特に注意が必要です。
家庭用血圧計で、定期的に血圧をチェックしましょう。
めまい・ふらつきなどの症状があらわれた場合は、担当医に相談して検査を受ける必要があります。
粘膜から軽度の出血がみられることがあります。鼻血、歯ぐきなどからの出血は通常軽く、自然にまたは圧迫することで止まることが多いです。
アバスチンによる治療により、傷口が治りにくくなることがあります(創傷治癒遅延)。
大きな手術を受けて間もない方は注意が必要です。
気道や肺から出血しているおそれがあります。
消化管(胃や腸など)から出血しているおそれがあります。
*海苔の佃煮のような黒い便
鼻血は、自然にまたは指でつまみ圧迫することで止まることが多いです。
血痰は、鼻血を飲み込んだ場合と区別が難しいことがあるため、鼻血の有無も確認しましょう。
抗がん剤の副作用で、虚血性心疾患、うっ血性心不全などを起こす可能性があります。担当医に早めにご連絡ください。
治療により、血液のかたまり(血栓)ができたり、血栓により血管がふさがったり(塞栓)する可能性があります。息苦しい、胸の痛みなどの症状がある場合は、肺に血栓がつまっている可能性があります。
胸が痛い(しめつけられるような感じがする)場合は注意が必要です。
過去に同じ病気にかかったことがある方、高血圧の方、高齢の方は特に注意が必要です。
強い腹痛が起こり、吐き気・嘔吐、便秘を伴うこともあります。
胸や背中、腹部が耐えられないほど痛い場合は、動脈瘤が破裂し、大量出血に至るおそれがあるので、注意が必要です。
激しい痛みを感じたら、痛み止めを服用せずにまずご連絡ください。
血液中の白血球数や好中球数が減少すると、からだの抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなります。毎日体温を測り、発熱がないか注意してください。
無理をせずに生活の中に上手に安静を取り入れましょう。つらいときは遠慮なく、担当医や看護師に相談しましょう。
水分の補給を心がけ、脱水に注意しましょう。水分がとれない場合は担当医に相談しましょう。
尿中に通常よりも多い量のたん白がみられ、腎臓の働きが悪くなっている可能性があります。病院で定期的に尿検査を受けましょう。
毎日体温を測り、帰宅後の手洗い・うがいなど、基本的な風邪予防対策をしっかりとしましょう。