フェスゴによる治療を行っている
患者さんとご家族の方へ
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
くすりの特徴と副作用について正しくご理解いただき、
主治医の指導に必ず従ってください。
フェスゴはHER2タンパクを標的とする“ペルツズマブ”および“トラスツズマブ”、薬剤の吸収を促進する“ボルヒアルロニダーゼ アルファ”を配合した薬です。ペルツズマブとトラスツズマブはそれぞれ、HER2の手の異なる部位に手錠をかけることでHER2タンパク同士が手をつなぐことを妨げ、がん細胞に増殖の指示を出せなくすると考えられます。
抗がん剤は、がん細胞を特異的に攻撃することができず、正常な細胞も攻撃してしまうこと(副作用)があります。フェスゴは、がん細胞に多く存在するHER2タンパクを標的とするため、正常な細胞にはあまり作用しないと考えられます。このような薬は「分子標的治療薬」と呼ばれ、抗がん剤とは違うしくみでがん細胞を殺したり、増殖を抑えたりする効果を高めることが期待できます。
イメージ図
フェスゴは太ももの前面もしくは側面に皮下注射する薬です。初回は8分以上、2回目以降は5分以上をかけて注射する薬であり、ペルツズマブ+トラスツズマブ併用療法よりも投与時間が短くなりました。
初回投与時に問題がなければ、2回目以降は投与時間を短縮することが可能です。
フェスゴに含まれる
ペルツズマブとトラスツズマブは、
別のところをおさえて
効果的に手の動きを止める